私のお客さんには、不動産や建築関係に携わられる方も多く、皆さんと共通の疑問は、
日本とアメリカの建築について、正確な比較情報を取得することが難しい
ということ。
アメリカで、家周りの細かいこと【インスペクター、フィックスアップ業者、あるいは経験豊富な投資家が持っているようなレベルの知識。普通のレアルターさんは、相当の経験があっても、ここまで来るとギブアップします】をよく知っている方は、逆に、日本のことはまったくわからないのかと思います。
他方、日本の常識でアメリカ投資を学ぶ投資家さんは、狐につままれたような思いがすることが多いもの。
私なんか、お恥ずかしながら、何でも屋の反面、現場自体は日本もアメリカもあまりわかりません。いずれも、深く追求する余裕がないですが、「どうなっているのかな」と思うことは、多いです。最終的には、流通経路等業界のあり方に絡む問題ではないかとにらんでいますが、、、
その際たるものが、エアコンなんですよね、と昨日、お客さんに、話しをしました。
どういうことかというと、アメリカは、セントラルエアコンが標準。
それに対して、日本は、ルームエアコンが標準なんです。
日本はこうだ、海外はこうだ、なんていってみても仕方ありませんが、アメリカの(築浅、あるいは改修済みの)家の素敵さは、ホテルにいるのと同じ空調が標準装備なこと。
生活水準も文化水準も日本のほうが高いいまどき、「アメリカっていいよね、日本より素敵だよね」なんていったら、若い人にはびっくりされてしまうかもしれませんが、家周りだけは、私は、依然、日本にも、改良の余地ありと断言します。
まあ、全部アメリカ流にするわけにいかないことは当然ですが、、、
セントラルエアコンの魅力については、餅は餅屋。
さっとグーグルしてみたら、熱心な業者さんのサイトが、ありました。
全館空調の仕組みについて。
セントラルエアコンのメリットは、こんなところ。
ボストンに留学していたとき、真冬でも、寮が暑くて、みんながTシャツ短パンだったのには違和感を感じましたが【そこまでやったらエコ問題じゃ?】、しかし、夏にも冬にも、部屋の温度が標準的な管理をできるアメリカ式セントラル冷暖房システムの労働能率のあがること。赤ちゃんも、あせもなんかできにくいだろうし、高齢者の場合も、冬場のトイレの周りでの、心筋梗塞とかも起きにくくなるのではないでしょうか、、、
美的にも、ヒーターとエアコンを両方おきまくった部屋のダサいったら。冬なんか、PCに向かっているとき、ひざにひざ掛けなんか乗せて、しかも、ヒーターを自分に向けている情けなさ【爆笑】。アメリカにいる時の私は、確かに日本にいる時の私より、ステキだわ。おしゃれなほど、女性の皆さんが、ハワイを目指されるのもむべなるかな。
なんで、ウルトラ先進国、日本の住居に、セントラルエアコンは、広まらないのか?
もちろん、ネックは、価格でしょう。
上の業者さんのシミュレーションを見ると、普通の一戸建てに取り付けるのに、200万とあります。こちらから。
しかし、実際には、電気代は、それほど変わらないようですね。ベガスの私の家でも、電気代は、夏場、月額200ドル前後だったと記憶しています。
ご本家アメリカでのお値段は、、、仲良しのインスペクター、マークさんの携帯にかけてみました。
「セントラルエアコン?フォースドエアシステムになっていれば、2,500ドルくらいかな。安くていい業者を見つけなきゃだけどね」
Forced Air System...は、暖房のセントラルシステムのこと。
そう、アメリカの家でも、多くの場合、暖房と冷房は別のシステム(エリアによっては一方だけでよい)。
最近は、通常、建築時に、暖房用のダクトシステムを作ってしまいます。だから、暖房が、フォースドエアになっていれば、冷房も、話が早い、ということですね。
全米的には、大体、どちらかというと、現在、こういうセントラル形式が、主流なわけです。
それに対し、日本の会社さんが、セントラルエアに200万かかるといっているのは、このダクト等をまわす作業を一からやらないといけないから。
日本では、建築業者がデフォルトでオプション的に提供しているシステムではないため、件のセントラルエアコンの会社では、新築の場合、「理解のある業者さんと協力し合ってやります。経験がある業者さんなら、デザインでカバーしてくれます。ただ、後からの設置の場合は、家によってはできない場合も。工務店との提携は、施工方法によってはNG」とあります。
量産しなければ、高いに決まっています。
洋式建築黎明期に、「セントラルエアコンまでは、今の日本には、贅沢すぎる。家のサイズも大きめでないといけないし、コストダウンや量産のため、この部分は、導入するのはやめようや」といった会話などが、役所や業界との間であって、それを、ずっと引きずっているとか、そういうことですか???
最後に、、、アメリカのDIYサイトで、ありました。ダクトを自分で取り付ける方法。こちらから。
そう、自分でやれば、労力は、ただです。サイトアップまであわせ、ご苦労さま、、、このサイトに集うDIY野郎たちの辛口コメントとあわせ、世間って広いなあと嘆息。
えーと。わ、私自身は、引き続き、在宅ワークで、がんばりたいと思いますので応援クリックよろしくです、、、【爆笑】