この記事の概要
イニシャル・ヒヤ("Initial here, please")と言われたら、自分の名前のイニシャル、私、MICHIKO NAKAYAMAなら、MNと手で記載します。
日本でいう割印や契印の意味合いがあります。
米国では、日本より簡素化、合理化が進んでいるため、契約の多くは、現在、デジタルでやり取りすればよく、日本のように、「現物を2通作ってそれぞれが1通ずつを現物で永遠に持ち続ける」といったような手間は、かかりません。
しかし、これをいいことに、契約書のやり取りをする際に、「書類にサインをしてください」とお願いすると、「最後のページだけをサインし、サインをしたページだけをメール添付される方」が多いです。
これでも、まあ、トラブルにならなければ、それで終わるわけですが、簡素化が進んでいるアメリカでも、本来は、正式には、契約書、重要書類は、「すべてのページを読み了承した」ということを表明するため、各ページに、initial【イニシャル。動詞】するということをします。
理由は、日本で割り印や契印を押すのと同じで、数ページある書類を1セットとして扱わないと、中のページを適当に差し替えて、詐害行為を働けるからですね。
下は、売買契約書のサンプル。下方部分に、買い手と売り手が両方、イニシャルを入れる個所が、全ページにもうけられています。
間違いがあった場合も、傍線を引いて、手書きで間違いを訂正し、その個所の脇に、イニシャルを入れる形で処理します。
この記事のまとめ
契約書は、本来、すべてのページにイニシャルを入れ、最後のページにサインをして相手に返すのが正式な方法です。訂正も、ハンコがないので、イニシャル形式で行います。
米国不動産投資などの場で、契約書にサインをする場合、SIGN HERE(こちらに署名を)と言われる場合と、INITIAL HERE(こちらは、イニシャルで結構です)といわれる場合があり、それぞれの指示に従い、サインをします。
今は、カラフルなポストイット式ノートが、契約書に張り付けられて送られてくることが多いので、わかりやすいでしょう。