一般取引でも使うことがあるようですが、不動産でも、出てくるのが、この、アームズレングスという言葉。
知らなければ、ちんぷんかんぷんだと思います。
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具体的には、「お互いが、無関係な取引相手間の取引」。より、わかりやすくいうと、つまり、「一般取引」ですね。
これに対し、例えば、家族間で名義書換だけをしたとか、わざと割安で売ったとか、あるいは、競売といった売買形式が、アームズレングスではないわけです。
物件の査定では、アームズレングス取引だけを、通常、比較の対象にします。
ただ、最近の競売や特殊売買の流通量の増加で、その大原則が、守りにくくなっているという状況が、一部カルフォルニア、ラスベガスやデトロイトのような競売が多いエリアでは、出てきています。
これは、査定の性質というか、定義上、「直近近隣売買歴」というものさしに依拠することが理由で、景気が良くなれば、こうした、例外的な取引がされなくなりますから、それだけで、必然的に改善されます。